Appleは出版業界を再発明できるのか
2011年2月19日 コメントする
音楽業界はiPod+iTunesStoreの人気に呑まれ、Appleに屈しました。
iPhone登場後、携帯キャリアはキャリア主導ビジネスからの変革を求められました。下手をすると土管になりかねません。
ウェブからはFLASHを追放しようとしています。
iPadによりタブレット端末を再定義。ネットブックを過去のものへを追いやりました。いまやネットブックの話をする人などいません。業界はタブレット端末へと一気に流れが変わりました。
アップルがひとたび動けば、他業界までもが変革を求められます。その波はいよいよ出版業界へ−−−
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とまぁ、仰々しく書き出しを作ってみましたが、注目すべきはこれらの出来事は2000年に入ってから10年も満たない短い期間に起こった出来事ばかりなんですよね。業界のスピードが半端じゃないことを如実に表していると思います。
さて、本題ですが、先日Appleがアプリ内定期購読サービスを発表しました。
まずはそのニュース記事など。
■Apple、新コンテンツ講読モデルを発表―App Store外への購入リンクは禁止 – TechCrunch
”アプリ内定期購読サービス”の要点は次の通りです。
・Appleを通じての新規購読者が追加された場合はApple税30%を払う事。
・AppStoreでのコンテンツ購入は必須とすること。
・ 自社サイトでの購入も許可する(Apple税無し)が、この場合AppStoreより有利な価格設定にしてはならない
・アプリから自社サイトへ直接購入するリンクを設置してはならない。
・個人情報の提供可否はユーザが許可した場合のみ、アップルから提供される。
この購読モデルを適用するとどうなるかというと、代表的な例としてはAmazonのKindleアプリがやばくなるってことでしょうか。
なんだか完全に理解するのが難しいんですが、定期購読料にApple税がかかるって酷いですね・・・。
おそらく狙っての事でしょうが、Appleより良い条件で課金サービスを発表してきたのはGoogle。真っ向から対決するようです。
■グーグル、出版向け課金サービス「One Pass」を発表–アップルの定期購読サービスに対抗 – CNET Japan
Googleのほうが条件が良いんですが、パブリッシャーとしてはすでに成功を収めつつある魅力的なiPadというプラットフォームでビジネスを開始したいという思いもあるでしょうから、複雑なところでしょう。
しかもAppleが有利なのは、このGoogleの存在にあったりします。反トラスト法違反になるには市場を独占していないといけませんが、Androidという強力なライバルがいる以上、AppStoreの規約は独占にもあたらないと思われます。
今回の発表、実は出版だけには止まりません。
電子書籍、音楽、映画など、コンテンツをアプリで提供しているもの全てに対して適用されるらしく、各業界からすでに非難の声が上がっているようです。
ただ、既存のコンテンツ事業者からは苦情がいっぱいでしょうが、これからビジネスを起こそうと考えている人たちにとっては、Appleが課金サービスを整備してくれたおかげで参入しやすくなるでしょう。また、利用者からすれば、iTunesのIDとクレジット決済で一本化されたほうが圧倒的に便利です。
これからどうなっていくか、楽しみです。一つだけ気になる事は、日本だけ蚊帳の外にだけはなって欲しくないです。米国でここまで反響があるわけですから、日本だとどうなることやら・・・。

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